遺産相続税計算

相続税の計算は非常に複雑なものとなるため、税理士などの専門家でなければ計算が難しい部分もありますが、申告の必要がある場合には計画的な準備が必要となるため、相続が発生したら早めに準備を進める必要があります。
相続税の計算は評価額を計算するところからはじまります。土地や建物などの不動産、株式などは評価額を算定しなければどれくらいの価値がある遺産なのかを正確に把握できません。そのため、評価額を算出することで財産の価格を決め、遺産総額にプラスします。相続財産の総額を算出したら、遺産の総額から基礎控除額を差し引き、基礎控除を差し引いた遺産総額を算定します。この時、基礎控除を差し引いた財産の総額が0円以下になれば申告や納税の必要はありませんが、1円以上になれば、納税額が0円であったとしても申告の必要は生じます。
次に、小規模宅地等の特例などを適用し、配偶者の税額軽減等も適用したうえでさらに納税価格を計算していきます。この時、相続税の申告は必ず行なう必要がありますが、相続税の納税も必要であれば、資金を用意して納税も行ないます。相続税の申告・納税は、相続の発生を知った時から10か月以内に行なう必要があります。また、相続税の納税には延納制度や物納制度も存在していますが、あまり利用されていません。