代襲相続

代襲相続とは、民法上、相続人となる予定だった方が被相続人の相続発生時にすでに亡くなっているときに、その方の子が相続することをいいます。例えば、被相続人の子に被相続人から相続をする予定だったところ、その方が相続発生時にすでに亡くなっており、「被相続人の子」の子である被相続人の孫が存在している時には、その被相続人の孫が相続をします。このように、代襲相続は、相続発生後に相続人となる予定だった方が亡くなったときではなく、相続発生時に相続人となる予定だった方がすでに亡くなっているときに適用されます。
また、代襲相続は直系卑属への相続と兄弟姉妹への相続の際には適用されますが、直系尊属への相続の際には適用されません。例えば、被相続人の父母への相続が発生したときに、すでに被相続人の父母が亡くなっていた時には、「被相続人の父母」の子への代襲相続は発生しません。このときには、「被相続人の父母」の父母である被相続人の祖父母への相続がなされますが、これを代襲相続とは言いません。さらに、被相続人の兄弟姉妹の代襲相続では、兄弟姉妹の子への代襲相続はありますが、兄弟姉妹の孫以降への代襲相続は存在しません。