成年後見の流れ

成年後見とは、認知症や重度の精神障害などで意思能力を欠いてしまった人を保護するための制度です。成年後見には、弁護士や税理士などの専門家などに依頼して後見人に就任してもらう任意後見と、判断能力が衰え意思能力を欠いてしまった本人の後見人に法律にしたがって親族が就任する法定後見があります。

法定後見には本人の意思能力に応じて、「後見」「保佐」「補助」に分類されます。家庭裁判所によって選任された成年後見人が、本人を保護するために、不利な契約などの法律行為や、成年後見人の同意を得ずに行った法律行為を取り消すことができます。

成年後見の主な仕事は、被後見人の生活保護や療養介護です。後見人に就任したら、本人の財産を把握して、今後本人が受ける介護や治療などの費用の支出の計画を立てます。また、介護サービスを受けるための契約などを本人に代わって締結することなどです。
また、本人の財産の管理も主な仕事です。後見人に就任してから1か月以内に財産目録を作成して家庭裁判所に提出しなければなりません。

成年後見人の仕事は、本人が判断能力を取り戻し、意思能力を備えたとき、または被後見人の死亡などによって終了します。また、相当な理由がある場合には家庭裁判所から辞任の許可を受けて辞任することができます。

税理士法人すばるでは、「財産管理」などの「成年後見」に関するご相談を承っております。何か「成年後見」に関することでお困りのことがございましたら、税理士法人すばるまでご相談ください。